特別講義 2017 / 3 / 21

【レポート】3/18 特別講義 グラフィックデザイナー 納島正弘さん

【レポート】3/18 特別講義 グラフィックデザイナー 納島正弘さん

こんにちは。
広島ものづくりジムでは隔月で講師をお呼びして特別講義をおこなっています。

1月の鳥村居子さんに次いで
今月はグラフィックデザイナーの納島正弘さんにお越しいただきました。

グラフィックデザイナー…よく聞く肩書きだけど、実際はどんなことをされているのでしょうか?
実例を交えながら、わかりやすく教えていただきます。

グラフィックデザイナーがやっていることって?…3つのブランディング

一般的に“デザイナー”と呼ばれる人たちの仕事のイメージといえば
デザインやペインティングのアプリケーションを使って
ポスターや紙媒体等の制作物を生み出すことと思われているのではないでしょうか?

納島さんが関わってこられたお仕事は
ただ作るだけじゃない、その枠を超えた範囲にまで及ぶといいます。

地域活性のためのブランディングで、地域の催しや学生を巻き込み地域の特色を根付かせたり。

プロジェクトのためのブランディングでは、デザインの力で事業に命を吹き込んだり。

商品のブランディングでは、商品の本来もっている価値を具現化したり。

3つのブランディングの実例をお聞きしながら、仕事を請ける、というよりは
プロジェクトの一員として事業をいい方向に導いている、という印象でした。

ブランディングの勘所…ステキな嘘をつく

講義の中で、納島さんがおっしゃられた言葉に気になるものがあります。

「ステキな嘘をつく」

人を陥れるような嘘はついちゃいけないけど、
人を喜ばせるような、わくわくさせるような
ステキな嘘はファンタジーだから、入れてあげるとそのものがより引き立つ。

対象を深堀りしてダイヤの原石のような魅力を発見すること
その魅力を調べて磨き上げること
さらに魅力が引き立つようなステキな嘘を入れてあげること

対象をどうよくするのか、どうやったら広がっていくのか
納島さんのブランディングの真髄がステキな嘘に隠れているような気がします。

ジム生みんなでワークショップ!…女性に支持される日本酒の広告

講義の最後にはワークショップをおこないました。

架空の酒造所が販売しているお酒をPRするための広告制作。
5つの酒造所ごとにチーム分けをして、講義で学んだことを参考にしながら、
各チームさまざまなアプローチで考えていきます。

お酒の名前にまつわる歴史を紐解いていくチームやお酒を飲むシーンをキャッチコピーにしたチーム、
実際に成果物を作成してプレゼンしたチームもあり、濃い内容のワークショップになったのではないかと思います。

グラフィックデザイナー 納島正弘さんの特別講義を終えて

エンタメ分野で絵や漫画、小説などの創作に取り組んでいるジム生ですが
対象物があり、届けたいターゲットがいるということは、
自己のブランディング、作品の展開を考えてのブランディングをすることに通じているのかもしれません。

自らのスキルを深めたり広げたりすることも重要ですが
もっと視野を広げてものづくりをすることの大切さを学ぶことができました。

納島正弘さん、ありがとうございました。

 

納島正弘さんが代表をつとめる株式会社地域デザイン研究所のホームページはこちら

http://local-design-labo.com/